実施概要
- 実施日
- 2019年10月26日,27日
- 場所
- 南山クライミングエリア
- メンバー
- 26日:28名 27日:16名
初級コース
対象者:クライミング未経験
目標:ゲレンデでトップロープのビレイができる
経験者(確認)コース
対象者:基本からしっかり確認したい人。
目標:理論、安全性を理解した上での、トップロープクライミングの一連、および懸垂下降ができる
経験者(実践)コース
対象者:フリークライミング経験者(マルチ、ゲレンデ含めて頻繁に実践している人)。
目標:理論、安全性を理解したうえで、支点構築、懸垂下降ができる
実施内容
クライミング装備の理解
- カラビナ
- スリング
- クイックドロー(ヌンチャク)
- 確保器
- ロープ
- クライミングシューズ
- ハーネス
カラビナの種類と使い分け方は?強度の弱いところは?なぜホームセンターのカラビナはクライミングでは使えないのか?
スリングの種類と使い分け方は?強度の弱いところは?結び方や巻き付け方によって強度はどうなるか?
ロープをかけるとき、カラビナのゲートの向き、クリップの仕方を間違えるとどうなるか?
クイックドローのカラビナが固定されている側は、なぜ支点にかけてはだめなのか?
屋外でのクライミングをすることを考えると、どういった確保器が必要か?
シングルロープ、ダブルロープはどういった用途で使われ、なぜ個人装備で準備する必要があるか?
はじめはどういったシューズを買って、上達したらどういったシューズを買うべきか?
ロープを通すところはどこか?装着時チェックすべきところはどこか?
クライミングのためのロープワーク
- エイトノット、クローブヒッチ、ムンターヒッチ
- プルージック
- 確保器の設定
- ロープの片づけ方
結びが出来上がった時の形をイメージできるか?
スリングの結び目は、手前側とする(通常のプルージック)のと、ロープ側にする(ブリッジプルージック)ので、どういう利点と欠点があるか?
どういうった状態になればブレーキがかり、どういった状態になればブレーキが解除されるか?
コイル巻きをするときに、ねじれを取りながら巻かないと、どういったことになるか?
トップロープビレイ
- 確保器の使い方
ロープを手繰るとき、利き手側のロープが上になっているとどうなるか?
フリークライミングの一連の流れ
- ハーネスとロープの連結
- 相互チェック
- 確保器の使い方
- ロワーダウン中の姿勢
- トップロープクライミングの流れ
- リードクライミングの流れ
ハーネスにはいろんなループがあるが、どのループにロープを通すべきか?
クライマーとビレイヤーのチェック5項目とは?
ロープを手繰るとき、利き手側のロープが上になっているとどうなるか?
ロワーダウンで降ろしてもらうとき、クライマーがロープを握るとどうなるか?安定する姿勢とは?岩に体を寄せるとどうなるか?
掛け声や合図がないと、どうなるか?
特にクライマーが終了点に到達した時、それがないとどうなるか?
ロープを出しすぎるとどうなるか、逆に出さないとどうなるか?
クライマーが1ピン目にロープを掛けるまで、ビレイヤーは何をすべきか?
セルフビレイ、終了点の構築、懸垂下降
- セルフビレイ
- 終了点の構築
- 懸垂下降
セルフビレイで墜落荷重がかかる状況とは?墜落時の衝撃荷重を考えたセルフの取り方とは?
残置カラビナでのビレイ禁止。荷重がたくさんかかるトップロープでの終了点の構築は、どう作るべきか?
クライミングで一番事故が多い技術であるが、下降前にチェックすべきことは何か?より安全な作業の順番
支点の種類
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固定分散、流動分散では、何が問題となるのか?なぜ、可動域制限付き流動分散を使うのか?
■クアッドアンカー
支点(終了点)の構築、回収
- セルフビレイ
- マルチピッチでの終了点
- ゼロピン
- 終了点の構築
PAS等のスタティックロープと、コネクトアジャスト等のダイナミックロープではどう違うか?
メインロープでのセルフビレイが取れたら、メインロープでのセルフを張った状態にするのはなぜか?
流動分散、固定分散の利点と欠点とは?
ゼロピンとは?2ピッチ目以降、クライマーがゼロピンを取る理由とは?
残置カラビナでのビレイ禁止。荷重がたくさんかかるトップロープでの終了点の構築は、どう作るべきか?
ダイレクトビレイのロック解除 ⇒ ボディビレイへの移行
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確保器のブレーキアシストを解除しセカンドのビレイをするためには、どうしたらいいか?
複数ピッチの懸垂下降
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一回目の懸垂下降終了点に到達した一人目は、セルフを取った後、懸垂に使ったロープをどうしておくべきか?
感想
- 1日掛けてじっくりとロープワークを学ばせてもらい、クライミングの安全性を正しく論理的に考える必要があることを教わりました。
- 沢をやるならクライミングの基礎が必要と参加したが、教えてもらったことで忘れてることも多く、また初めて知ること体験することも多く、意味深い二日間でした。
- これまでも、クライミングはやっていましたが、いい加減な知識ややり方で漫然とやっていたことを思い知らされました。今回改めて丁寧に基礎的なことを教えていただき、技術も道具も進化していることがよく解りました。
- 会として共通認識、技術のベースを持つことは非常に意義深いと思いました。今回教えていただいた内容を今度は自分が人に教えられるようしっかり理解し身につけたいと思います。
- わかっているつもりでもどこかで認識が違っていたり、もしくは忘れていたりと、初級からやり直すことは確認の意味で必要なことでした。
- 基本を教えるだけじゃなく、なぜそうしなきゃいけないか、逆にするとなぜダメなのかということまで詳しく説明頂いたので、よく理解できました。